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【転職の新常識】「大量エントリー」の常識を疑え!転職活動の新戦略

2024年11月30日

転職で悩んでいらっしゃる方、「書類選考は割と通るけど、面接で落とされてしまう」とお困りではないでしょうか?

転職活動はどのように進めていますか?こんなやり方をされていませんか?

・新卒で就職活動をやったときと同様に、複数エントリーしている
・転職エージェントから「比較して決められるから、並行して応募しましょう」と言われてそうしている
・転職エージェントが紹介する企業情報に、ネガティブな要素がなければ、とりあえずエントリーしている

私は、大量の応募が必ずしも成功への近道ではないと考えています。むしろ、一人ひとりの「らしさ」を大切にした転職活動こそ、本当の意味で自分に合う仕事に出会える秘訣だと考えています。

一般的に常識とされている「複数企業への同時エントリー」が、転職活動をむしろ難しくしている場合もあります。その理由と対策について説明します。

現在の転職活動の常識

転職市場では、「同時に複数の企業にエントリーする」ことが当たり前のように言われています。転職エージェントからも「効率的だから」とすすめられ、企業の面接では「他社への応募状況はどうですか?」、「うちは第何希望ですか?」と聞かれることも珍しくありません。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?

大量応募アプローチの問題点

同じ職務経歴書で大量の企業にエントリーしても、正直、内定率は低いです。なぜなら、万人受けする職務経歴書なんて、結局誰の心にも響かないからです。

最初の書類選考は「絶対にこの人はNG」を決める足切りの選考です。だから、万人受けする職務経歴書であれば、書類選考は通る可能性が高いです。でも、面接で本当の自分が伝わらなければ、結局は不採用となります。

書類選考の通過率が高くても、内定がもらえなければ何の意味もありません。むしろ面接の時間を取られてしまい、貴重な自分の時間を無駄にしているだけかもしれません。面接練習に使えるから問題ない、ということであれば話は別ですが。。

なぜ個別最適化が重要なのか

想像してみてください。「みんな好き」と言われる人と、「あなたのここが本当に好き」と具体的に語ってくれる人。どちらがあなたの心を動かしますか?

職務経歴書も同じです。企業ごとに、その会社の特徴や求める人材に合わせて、自分らしさを織り込むことが大切なのです。

あなたが複数企業に応募するときは、職務経歴書をその都度カスタマイズしていますか?応募する企業が求める人材、大事にしている想い、採用を行う背景を理解して、それに応えられている書類になっているでしょうか?「この人に会ってみたい」を思わせる自己PRになっているでしょうか?

転職活動の新しいアプローチ

私のおすすめは、「本当に行きたい会社」に絞って応募することです。

大切なのは数ではなく、その会社で自分が本当に輝けるかどうか。「この会社で働きたい!」と心から思える企業が複数あれば、そこに集中しましょう。

また、そのたびに職務経歴書をしっかり作りこむこと。作りこむには時間がかかるので、そう何個も同時に応募することはできません。

効果的な職務経歴書のヒント

職務経歴書はあなたの代理人です。あなたがどんな人で、どんな風に仕事と向き合ってきたのか、どんなことを得意としている人なのか、言葉を使って伝えます。

あなたをすべて正確に言葉で表すのは難しいです。でもここを曖昧にしてはいけません。力を抜いてはいけません。職務経歴書がほぼ完璧に近い形で書けていれば、面接でも楽になります。

「自分は口だけで説明するのが得意ではありません。自己アピールも得意な方ではありません。でも時間をとってしっかり考えることができます。緊張してうまく説明できないと悔しいため、最初は職務経歴書を見ながら、自分のことを説明させていただけますでしょうか?」

なんて言って、面接をスタートするとどうでしょうか?誰だって緊張するものです。でもそこに頼りになる職務経歴書がいてくれたら心強いですよね?

少なくともわたしが面接官であれば「緊張しないで、ゆっくりあなたのことをお聞かせください」と言って、そこから話を拡げようと思います。職務経歴書がしっかり書けている人は、考えられる素地を持っている人だと考えます。他の人より時間がかかるのかもしれませんが、「自分の頭で考えられる」人は貴重です。AIに聞けばなんでもわかる世の中です。「自分の頭で考えられる人」は、AIに質問ができる人の枠に入ります。だから、これからの社会で生き残る人だとわたしは思います。


では、どんな職務経歴書がしっかり書けている、と言えるのか。

  1. 応募する企業が「求める要件」を満たしていることが確認できる
  2. 応募する企業の風土と合いそうだ、と思える内容が書いてある
  3. あなたの人柄が伝わってくる内容が書いてある

応募する企業とのマッチングについて、イマドキのチェック方法としてわたしがおすすめするのは、‎Perplexity.AIを使うことです。応募する企業の採用情報のURLを元に、職務経歴書の内容をチェックしてもらいます。結構、具体的に評価してくれますよ。

あなたの人柄については、具体的なエピソードを盛り込むことです。例えば、あなたの人柄が「困っている人を放っておけない」であれば、こんなエピソードがあるかもしれません。

わたしが働く店舗はとあるキャラクターをモチーフにしています。その日は、キャラクターの誕生日を祝うイベントが開催されるため、予約でいっぱいでした。
しかし、二名で予約されているにも関わらず、ずっと一人でお待ちになっているお客様がいらっしゃいました。
もうまもなくイベントが始まりますが、まだ待ち合わせの方がいらっしゃいません。他のテーブルのお客様は、楽しそうに写真を撮られています。
お客様の都合はわたしにはわかりませんが、このイベントを楽しかったと思ってほしくて、一人でお待ちになっているお客様に声をかけました。
「お連れ様がいらっしゃるまで相席よろしいでしょうか?今日はイベントで人が多いため、疲れてしまい、座る席を探しているのです」と、誕生日のキャラクターのぬいぐるみを彼女の向かいに座らせました。
彼女は嬉しそうに頷いてくださって、そのキャラクターとの撮影を楽しんでくださいました。
30分遅れでお連れ様がいらっしゃいましたが、帰り際に「楽しかったです!」と言ってもらえて、わたしも嬉しくなりました。

実際に盛り込む際は、もっとコンパクトに伝える方が良いですが、このエピソードで「あなたが周りに気を配って対応する方」なのだと伝わります。

相手の感情を動かすには、論理と感情を盛り込むことです。「応募マッチングは論理的に、人柄は感情的に」がポイントです。

婚活アプリで良い人を探すときも、「~が好きで、休みの日はいつも~やっています」みたいに具体的に書いてある人の方が、よりその人をイメージできて好感が持てませんか?

私の経験

わたし自身、この方法で転職してきました。一般的な「たくさん応募」というやり方とは全く違うアプローチです。新卒での就職活動でもそうでした。

新卒時は面接や社会に慣れていないため、場の練習として、時間をかけて複数企業に応募する方法も良いと思います。しかし、転職はより時間が限られているため、その方法では非効率といえます。

「てらこはこんな人」と妄想されたうえでの面接であるため、企業側は答え合わせしつつ、より深くわたしを知ってもらう機会となりました。結果として、わたしは従来の方法よりも、おそらく時間も労力も少なく済みました。そして何より、本当に自分に合う企業と出会えたのです。

転職がうまくいかないなら、みんなと同じやり方を変えてみませんか?

「自分らしさ」を重視した転職活動。それは、単なる就職先探しではありません。また、転職は選ばれると同時に自分が選ぶものです。相手に合わせ過ぎず、自分を主張し過ぎないバランスで、一緒に、納得のいく転職を目指しましょう。

もしひとりでお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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わたしでもこういった企業でもなんでも良いですが、ひとりで抱え込みすぎないでくださいね。

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