ITフリーランス歴十数年のてらこです。
私が一押しのIT業界に興味をもっていただきたく、IT業界の構造の一部を解説します!
「プロジェクト」での運営
プロジェクトの基本構造
IT業界での「プロジェクト」とは、特定の目標(例:新しいWebサービスの開発)に向けて、様々な専門家がチームを組んで取り組む活動を指します。
以下の流れが基本となり、この一連の流れを経て、新しいシステムが使われるようになったり、システムが改定されたりします。
- 要件定義:何を作るのかを決める
- 設計:どのように作るかを決める
- 開発:実際にシステムを作る
- テスト:品質を確認する
- 運用:システムを維持・改善する
主要職種と役割
プロジェクトの運営に必要な、主な職種と役割は以下のとおりです。
プロジェクトマネージャー(PM)
- プロジェクト全体の指揮
- 予算・進捗・品質の管理
- メンバーのマネジメント
- 顧客との折衝
システムエンジニア(SE)
- システムの設計
- 技術的な課題解決
- チーム内の技術指導
- 要件定義のサポート
プログラマー
- プログラムの作成
- 単体テストの実施
- バグ修正
- ドキュメント作成
その他の専門職
- ネットワークエンジニア:通信環境の構築・管理
- インフラエンジニア:サーバー環境の構築・運用
- テスター:品質検証・バグ報告
- ユーザーサポート:顧客対応・問題解決
未経験者が目指しやすいキャリアパス例
パターン1:開発職志向
テスター → プログラマー → システムエンジニア → プロジェクトマネージャー
パターン2:マネジメント職志向
ユーザーサポート → 要件定義 → プロジェクトリーダー → プロジェクトマネージャー
パターン3:専門職志向
テスター → 品質管理専門職 → テストマネージャー → 品質保証マネージャー
IT業界の会社選びのポイント
良い企業の特徴
教育体制が充実
- 体系的な研修プログラムがある
- 資格取得支援がある
職場環境が健全
- 残業時間が適切に管理されている
- 休暇が取得しやすい
- 社内コミュニケーションが活発
成長機会がある
- キャリアパスが明確
- 社内異動の実績がある
- スキルアップ支援制度がある
要注意な企業の特徴
- 研修制度が不明確
- 離職率が高い
- 残業時間が極端に多い
- 会社のWebサイトが更新されていない
- 面接での説明が具体性に欠ける
個人的に「会社のWebサイトが更新されていない」がポイントです。
更新する余力がない可能性が高かったり(つまり、それほど忙しい)、対外的なところを意識していない(つまり、今後の拡大が控えめかも)という点で、「場当たり的に作って終わり」という会社なのかな、という印象を受けます。
ここがポイント!
IT業界ならでは!SES企業について
IT業界で会社を探すと、必ず目を引くのがSES企業です。
SES企業はコンビニの数より多いと言われるほど存在しており、IT企業のうち約9割以上がSES企業に分類されると言われています。
SES(System Engineering Service)企業とは「システムエンジニアリングサービス」の略で、これらの企業は顧客企業にITエンジニアを派遣するサービスを提供している会社です。エンジニアは顧客先に常駐して業務を行います。
「客先常駐」とも言われます。
メリット
- 未経験者の採用に積極的
- 様々なプロジェクトを経験できる
- 技術力を幅広く習得できる
選ぶポイント
- 正社員雇用が基本
- 研修期間が確保されている
- 評価制度が明確
- 社内サポート体制が整っている
SES企業をネットで検索すると、ネガティブな情報が多数表示されます。
しかし、上記に挙げたメリットのとおり、未経験者にとって有益な場所です。ここをうまく扱えるかどうかで、評価が変わると思います。
私はネガティブな情報を逆手にとって、ステップアップに使う戦略を提示しています。
ぜひ、一つの戦略として考えてみてください!
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