「客先常駐」と検索すると、「やばい」・「底辺」などのネガティブなキーワードが続くことが多く、あまり良い印象がないかもしれません。でもそれってある一定の、片側のみの意見ではないでしょうか?物事には両面があります。デメリットがあればメリットもある。ある人にとっては悪いことも、ある人にとっては良いものです。私は客先常駐(SES)を営業側・人員側の両方で経験しました。常駐先がほぼ固定だったため、受け入れ側のことも理解しています。だからこそ、メリットを最大限活かすべきと考えます。
客先常駐(SES)の定義
客先常駐(SES)については、インターネット上にあらゆる記事がありますので詳しくはそちらを見てください。ここでは「お客さま会社内に常駐して技術サポートする契約形態」と定義します。実態としては「派遣」と考えた方がわかりやすいと思います。
技術サポートというと「ITだからスキルがないと難しそう」と思うかもしれません。でも低スキルのときは、事務派遣で想像する業務内容と大きく変わりはありません。業務指示を誰から受けるかの違いです。なお、契約内容に記載された業務の遂行が必要となりますが、実態は稼働時間が求められます。「(一例)1ヶ月最低140時間以上180時間未満でxx円」という契約がされているからです。だから時給や日給で働く派遣とかなり近いものです。
客先常駐(SES)の特徴
繰り返しになりますが物事には両面があります。特徴をメリットだと感じるか、デメリットだと感じるかはあなたの考え方次第です。一例として以下に挙げる特徴を私がどのようにメリットと捉えているか紹介します。
特徴 | メリット |
---|---|
入社した会社の人との関りがあまりなく、違う会社の人と仕事をすることが多い | 会社に所属しながらも他社の複数の人と関われる |
入社した会社に行くことはほとんどない | 入社した会社の規模が小さかったり人数が少なくても影響がない →大企業より入社倍率が低い |
勤務先は1ヶ月~数年で変わる | 現場にいれば「すぐ終わるな」or「長く続くな」がわかるため特にストレスにはならない |
勤務先の環境は常駐先次第 | 大企業への常駐も多いため、大企業特有の環境を享受できる →入社した会社がしょぼくても影響がない |
勤務先は運 ※いわゆる現場ガチャ | 自分がどう考えて行動するか次第 →最重要だけど難しいポイント(ここはまた別の記事で) |
客先常駐(SES)のメリットを享受する方法
前段の記載のとおり「稼働時間の制約の中でお客さま先で働く」のが一番のポイントです。つまり、あなたを評価するのはお客さまであり、最低限の評価ポイントが稼働時間なのです。だから未経験に入る余地がうまれます。
客先常駐(SES)は二次受け・三次受け…などただの中抜きが横行しています。だからこそ「中抜きだけの会社はつぶれてしまえ」と思うのが正直なところです。でも、このような働き方があるからこそ、未経験を受け入れる余地があるとも思います。
客先常駐(SES)のその先はあなた次第でどのようにも選べます。ただ、「IT業界にチャレンジしたい」と思う気持ちがあるならば、客先常駐(SES)はうってつけの環境です。
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