「もう耐えられない」、「このままでは未来がない」、そう感じたとき、わたしたちは転職という答えを真っ先に思い浮かべがちです。でも、本当に転職が最善の選択なのでしょうか?
本サイトは転職を支援するものですが、おせっかいだからこそ、そこに疑問も投げかけます。
転職を考えるきっかけの本質
多くの人が転職を考えるきっかけは、現在の仕事や人間関係に対する苦しみや閉塞感を感じているときです。上司や同僚との関係、仕事の単調さ、成長の機会のなさ。これらは確かにつらい時間です。
しかし、転職が本当の解決策でしょうか?
思い込みという名の見えない壁
わたしたちは無意識のうちに、現状を変えられないと思い込んでいることがあります。「ここではダメだ」、「自分には無理だ」という固定観念が、実は最大の障壁になっているのです。
その他にも、「あの人はわかっていない」、「この会社はもうダメだ」という見方もあります。”その人”に対する評価は、100%全員同じ評価になるでしょうか?部下にとってはNGでも、上司にとってはOK、というパターンは起こっていないでしょうか?
視点を変えれば、世界も変わる
同じことがらでも、捉え方や見方を少し変えれば、全く異なる風景が見えてきます。例えば、
- 面倒な仕事を渡されたとき、ただ「嫌だ」と思うだけなのか、「こんな面倒なこともこなせる自分」と捉えるのか
- 難しいプロジェクトを任されたとき、「スキル向上のチャンス」と考えて動けるか
- 自分に甘く、他人に厳しい上司を「反面教師。学びの先生」として尊重する
ただ、ポジティブに考えるだけに聞こえるかもしれません。でもその切り替えは結論を大きく変える可能性があるのです。
”自分に甘く、他人に厳しい”人は、どこにでもいます。だから、転職したって変わらない可能性があります。でも、その人から逃げるのではなく、反面教師として「この人はこういうところが良くないんだな」と冷静に理解したり、「この人を評価する人はどんな人なんだろう?」と好奇心をもって見てみることで、見えなかった部分が見えてきます。
自分の感情だけでなく、冷静に客観的に見てみたり、評価できれば、それを自分の糧にすることができます。根拠として利用することができます。
例えば、この話題を転職活動で使う場合、
「どうしても合わない上司がいました。彼は、自分には甘く、他人には厳しいので、仕事も正しく評価してもらえません。だから転職を考えました。自分はこの上司とは違うやり方で、後輩育成に努めたいと思います」
だと、正直採用したくありません。
「どうしても合わない上司がいました。彼は、自分には甘く、他人には厳しいので、仕事も正しく評価してもらえません。でも、そのおかげで自分の資料は厳しくチェックしてもらえたので、自信をもってプレゼンに臨むことができました。また、彼の厳しさは、昔彼が若い頃にプレゼンで失敗したことがあると、彼の同僚の方に伺いました。彼の厳しさは時々つらいこともありましたが、自分の失敗を後輩にも繰り返してほしくない、という気持ちがあることを知って、見方が変わりました。彼の厳しさを自分なりにアレンジして、後輩育成に努めたいと思います」
だと、むしろ採用したいと思います。
このちょっとした視点の転換が、あなたの価値観をアップデートさせてくれます。価値観が変われば、そこから生み出される行動も変わるのです。
周囲のサポートを活用する
価値観のアップデートは、自分一人で抱え込まないでください。信頼できる上司、同僚、家族、友人に率直に気持ちを話してみましょう。そこで彼らの価値観で物事を考えてくれるので、新しい視点に気づきが生まれます。
これが相談の醍醐味です。
解決策を提示してもらえなくても、あなたにない視点や価値観を得られれば、あなたは自分で新しい行動ができます。今までその行動ができなかった理由は、その発想がなかったからです。彼らは、あなたの盲点に気づかせてくれる貴重な存在です。
周りにそのような相手がいなかったり、同じような価値観の人しかいなかった場合、わたしにご相談ください。わたしの価値観であなたの価値観をアップデートしましょう。
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今いる場所で、今のあなたができることがまだあるかもしれません。転職を考える前に、まず自分の価値観を見つめ直してみませんか?