職務経歴書

職務経歴書は数字でPRできないとダメですか?

こんにちは、てらこです。

「職歴には、具体的な数値で成果を書きましょうってよく言われますが、書けるような実績がなくて…」
そんなご相談を受けました。

たしかに、「数字」は定量的に判断しやすく、他者と比較しやすい指標になります。
「たくさんのメンバーを育てました」よりも「5人のメンバーを育てました」の方が、読み手にはイメージしやすいですよね。

でも、ここにこだわりすぎると、逆に見えなくなるものもあります。

たとえば、「前年比200%の売上を達成しました!」と聞いて、あなたはどう思いますか?

…すごそうだけど、正直、それだけじゃ判断できないですよね。

1人から2人に売れた200%か、100人から3000人に売れた200%か。
仕組みをつくって再現性のある成果につなげたのか、それともたまたま当たった“ラッキーな成果”なのか。

大事なのは、その数字が何を意味しているかが伝わっているかどうかなんです。

だから、数字がなくても伝え方はあります。

たとえば、こんなふうに書いてみるのはどうでしょう?

  • 新人がすぐにお客様に提案できるようなわかりやすいチラシを作った。そのチラシで提案してもらうことで新人でもすぐに成約につながった
  • 既存の方法では手入力が多く、残業につながっていたため、AIを活用して自動化を進めた
  • 遅延状況を正直に伝えてもらえるように、「遅れること=悪」ではないと周知する活動を続けた。周囲を巻き込んでいったことで、遅延がおきてもすぐに挽回できるプロジェクトになった
  • 報告先ごとに報告の粒度を変え、それぞれの立場に合った情報提供を行った

こういった取り組みを伝えるだけで、「この人は、こういう工夫をして動かしていたんだな」と、読み手はイメージできます。

中途採用でいちばん見られるのは、「この人がウチに入ったら、再現できるかどうか?」という視点です。
だからこそ、「何をしたか」よりも、「なぜそうしたか」・「どう考えて動いたか」が伝わることが大事です。

数字はあくまで、補助的な材料。
本当に伝えるべきは、あなたの思考と工夫の跡です。

あなたが考えて動いてきたこと、それ自体が、立派なアピール材料です。

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