器用貧乏からジェネラリストに進化したてらこです。
この記事では、「器用貧乏な私が転職時に自己PRが書けなくて悩み、それをどうやって乗り越えたのか」を解説します。具体的には、
・相談相手を「生成AI」にしたこと
・生成AIを使った、スキルの棚卸し方法
・生成AIを使った、自己PR文の作成とアレンジ方法
を実例付きで解説していきます。
生成AIのお試しとしても参考になりますよ!
「私には『これが強み』と呼べるものがない。」
40歳を目前に転職を決めた私は、職務経歴書の自己PRを書こうとしても、ペンが進みませんでした。
これまでの仕事には誇りを持ってきました。うまくやってきた自信もあります。でも、「私の強みは〇〇です!」と言えるものが見つからなかったのです。
簡単に言うと、私の問題は器用貧乏であること。ほとんどの仕事をそつなくこなせます。Excelでデータをまとめたり、PowerPointで報告書を作ったり、お客様対応も問題なくできます。でも、特定の分野のスペシャリストではないため、専門性をアピールできませんでした。
だから、【スキル・経験】の欄に何を書くべきか迷ってしまいました。
「マネジメント…でもないし、カスタマーサポートがメインだったわけでもない。総務でもあるけど…」どうしてこんなにも書けないのでしょう?まるで新卒の時の職務経歴書のように、内容が薄っぺらくなってしまいました。
困った私は、職務経歴書の作成例を探したり、SNSで情報を集めたり、転職エージェントに相談しました。するとみんな口を揃えて言うのです。
「強みを言語化しましょう。」
いやだから、それができないから困ってるんだって。。
悩んだ末、私は流行の生成AIに相談してみました。使ったのはChatGPTです。IT業界で働いていたので、新しいツールを試すことには抵抗がありませんでした。
自分の強みがわかりません。どうしたらいいですか?
まずはご自身の強みを見つけるためのステップを一緒に考えてみましょう。
自己分析を行う、他者からのフィードバックを活用する、スキルと特性を洗い出す・・・
(それはわかってるんだって…)
自己分析を深めて自分の強みを発掘するために、私に質問をしてくれませんか?回答を受けて情報をまとめて、分析結果を提示してください。
もちろんです。あなたの強みを一緒に発掘するために、いくつかの質問をさせていただきます。各質問にできるだけ具体的にお答えいただけると、分析がしやすくなります。以下の質問に順番に答えていただけますか?
1. 過去の成功体験
a. これまでの職歴や学業で、特に達成感を感じた瞬間はいつですか?
例:プロジェクトのリーダーを務めて成功させた、試験で高得点を取ったなど。
b. その時、どんな行動や取り組みをしましたか?
例:チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取った、計画を立てて効率的に進めたなど。
c. その結果、どのような成果が得られましたか?
例:売上が20%向上した、プロジェクトが予定より早く完了したなど。
2. 楽しんで取り組めること
a. 仕事や趣味で、時間を忘れるほど没頭できる活動は何ですか?
例:デザイン、プログラミング、スポーツなど。
b. その活動を通じて、どんなスキルや知識を身につけましたか?
例:新しいソフトウェアの習得、チームワークの向上など。
3. 他者からの評価
a. 同僚や上司から「あなたの強みは〇〇だ」と言われたことはありますか?
例:「問題解決能力が高い」「リーダーシップがある」など。
b. 友人や家族からよく褒められる点は何ですか?
例:誠実さ、思いやり、ユーモアセンスなど。
4. 挑戦したこととその結果
a. これまでに挑戦したことで、特に難しかったことは何ですか?
例:海外でのプロジェクト、難関試験の合格など。
b. その挑戦を通じて、どんな能力や特性が発揮されましたか?
例:異文化理解力、忍耐力、自己管理能力など。
5. 自分の価値観
a. 仕事をする上で大切にしている価値観は何ですか?
例:チームワーク、創造性、責任感など。
b. その価値観はどのように行動や決断に影響していますか?
例:常にチームメンバーと協力するよう心がけている、新しいアイデアを積極的に提案するなど。
6. その他
a. 自分が他の人と違って優れていると思う点は何ですか?
例:細部に注意を払う、迅速に学習できるなど。
b. これまでの経験で、特に自信を持っているスキルや知識は何ですか?
例:特定のプログラミング言語、マーケティング戦略の立案など。
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以上の質問にお答えいただければ、あなたの強みをより具体的に分析し、自己PRに活かすためのアドバイスを提供できます。お時間のあるときに、一つずつ回答していただけますか?
質問に答えると、AIはこんな風にまとめてくれました。
あなたの強みは以下のポイントに集約されます。
- 優れたコミュニケーション能力:情報整理と共有を通じてチームの連携を強化
- ポジティブな姿勢と優しさ:チームの士気を高め、良好な人間関係を構築
- 問題解決能力と本質追求:課題の根本原因を見極め、効果的な解決策を提供
- 折衝力と交渉能力:多様な状況で柔軟に対応し、信頼関係を築く
- チームワークの重視:リーダーシップと協調性を発揮し、チーム全体のパフォーマンスを向上
- 幅広い知識と多様なスキル:多岐にわたる業務に対応できる適応力とマルチタスク能力
自己PR例は以下のとおりです。
「私は、チーム内での情報共有とコミュニケーションを円滑にすることに強みを持っています。前職では、プロジェクトリーダーとして、情報を整理・発信する場を設けることで、チームメンバー間のコミュニケーションロスを最小限に抑え、プロジェクトを円滑に進行させることができました。また、常にポジティブな姿勢を持ち、優しさを大切にすることで、チームの士気を高め、協力的な環境を築くことができました。さらに、問題の本質を追求する姿勢と折衝力を活かし、営業業務では多くのクライアントと調整を行い、信頼関係を築くことに成功しました。これらの経験を通じて培ったコミュニケーション能力とチームワークの重要性を、貴社でも活かし、貢献していきたいと考えています。」
プロジェクトリーダーではありませんのでこのまま利用できませんが、この表現で私の仕事への姿勢や取り組みが伝わるかもしれません。
そこで、私はこの文章に具体的なエピソードを追加し、希望する転職先が求める人物像に合わせて修正しました。
その結果、未経験の職種にも関わらず内定を獲得できたのです!
「スペシャリストじゃないから専門性を強調できない」
「スキルが広すぎて特定の職種に合わない」
「キャリアパスが不明確」
これらの悩みが一気に解決したわけではありませんが、私のような経歴でも希望の内定が取れると自信が持てました。
「ジェネラリストだから特定の強みはない」というのは間違いです。ただ、まだ言語化できていないだけなのです。棚卸にも生成AIが使えますので、ぜひお試しください!