自己理解

「持ち味」の見つけ方

2024年12月29日

「持ち味」は自分らしさそのものです。自分らしく生きられることは、とても幸せなことです。

でも、自分らしさって難しくないですか?

今でこそわたしは自分らしさを言葉にできるようになってきましたが、最初からこんな自分だったわけではありません。むしろ、自分らしさを見失ってつらい思春期を過ごしました。どうやって今の自分になったのか、過去のストーリーから紹介します。


わたしは中学・高校と、思春期真っ只中に自分がわからなくなりました。無邪気だった性格も、正義感溢れる強さも、気づいたらそれが怖くなっていました。誰かから自分に意識を向けられることが苦痛になり、批判されるのはもっと嫌だし、言いたいことなんて言えないし、自分のことが好きじゃなくなって、人に合わせて生きる方がとても楽だと思っていました。

でも、自分の意志で進んでいる人を見るのは憧れで、そういう少女漫画にハマっていましたし、仲良くしてくれた友だちもそんな人で、とてもかっこいいと思っていました。

先生にすら「xxさんの金魚のフン」と言われるくらい、その友だちにくっついてまわって、その友だちとの二人だけの空間が心地よかったのです。自分の好きなものも別にありませんでした。その友だちが好きなものが好きだっただけです。

高校を卒業すると、その友だちは別の道に進むので、わたしも別の道を選びました。たいそうな夢や希望もなく、ただ家から近いとか、推薦で楽に行けるとか、その気持ちの方が大きかったです。ただ、自分のことがよくわからないという思いもあって、心理学を学びました。

心理学を学びにくるような人はみんな優しくて(ほかの学部もそうなのかもしれませんが)、なんとか友だちも作れて、大学デビューをがんばりました。

そのうち、友だちの友だちから「お前には自分がない。つまらない人間だな。」と言われました。

言われた瞬間、顔から火が出るほど恥ずかしくなったり、反論したくなるほど頭に血が上ったりしました。でも、時間が経つと、そのとおりでしかないな…と、どうしようもなく落ち込みました。

わたしは悩みを誰かに相談するより、本から学ぼうとする性質があるので、図書館に引きこもって、ひたすら「自分とは何か?」を調べ続けました。それから、私を批判した彼は「自分がある」かっこいい人だったので、しつこくつきまとって、「自分がある」正体は何かと必死に探しました。そして、とにかく彼の真似をしました。ふるまいも、言動も、好きなものも。

そしたら見事に女版の彼がわたしの中にできあがりました。また、「自分がない」わたしです。

彼はそんなわたしに懲りずに付き合ってくれて、わたしの話を聞いてくれて、気づいたらマブダチになっていました。今思えば、彼は「自分がある」ことにこだわりが強すぎて、悩んでいたことがあり、それが真逆のわたしと重なるところがあったのだろうと思います。

結局、在学中に「自分がある」という状態までもっていけなかったのですが、わたしは確実に変わっていて、好き嫌いを主張できるようになっていました。

それで上京することも自分の意志で決めて、やりたいことをやってみよう、と外に向かって進むことにしたのです。


上京してから、まったく異なる価値観を持っている人や、年齢が離れた先輩方と接する中でも学ぶことが多く、ふと気づいたら「自分がある」と言えるようになっていました。

わたしはこういう人間です、といつも具体的に説明するのは難しいですが、自分の価値観で好き嫌いを決められたり、行動を決めることができます。

最近出会った人から、「自分の核を持っていてかっこいい」と言われることも増えました。

今となっては「自分らしさ」がぼんやりわかってきたわたしですが、それでもやっぱり言語化するのは難しく感じます。「自分はこういう人」だと思っていても、状況や相手によってはそうでなかったりすると、あれ?とわからなくなります。だから、自分というのはいつまでも知ろうとする余地を残しておく方がおもしろいんだろうな、なんて思うようになりました。


さて、個人的な話が長くなりましたが、言いたいことは「自分らしさ、ってよくわからない」ということです。そんな簡単にわかるものじゃない、ってことです。

でも、自分らしさは必ずあなたのストーリーの中にあります。

わたしがそうであったように、生きてきたそのストーリーの中に「らしさ」が隠れていて、それに気づくためには深く振り返るしかないと思います。

わたしの持ち味は、「がんばっている人をそのままにしておけない」です。

特に小学生のときに発揮していた正義感だったり、もがいていた自分に対してもそうです。このサイトを運営していこうと決めたのも、自分らしく働けない人が身近にいて、話を聞くと怒りがわいてきたり泣きたくなって、どうにかしたいと思ったからです。

「持ち味」の見つけ方は、自分を主観的・客観的に理解して、感情的になる部分を掘り起こしていくこと、だと思います。

もっと具体的な方法については、ここから掘り下げて発信していきます。

わたしが「持ち味」にこだわる理由

myself
「強み」にこだわるのはもうやめませんか?「持ち味」にこだわりましょう

2024/12/29

転職市場で「強みを活かす」という言葉がありふれていますが、わたしはこの「強み」にこだわるのをやめることにしました。こだわるのは「持ち味」にすることにしました。「強み」はどうしても誰かと比較しちゃうし、「あの人に比べるとそ ...

ジェネラリスト向け自己PRの書き方

ai
強みがないと嘆くジェネラリスト必見!器用貧乏でも効果的な自己PRの作り方

2025/1/5

器用貧乏からジェネラリストに進化したてらこです。 この記事では、「器用貧乏な私が転職時に自己PRが書けなくて悩み、それをどうやって乗り越えたのか」を解説します。具体的には、 ・相談相手を「生成AI」にしたこと・生成AIを ...

-自己理解