「やったことがないからできません」で話を終わらせるのはやめませんか?というお誘いです。
やったことがないからできないのは当然です。できないことをやるから成長につながる…なんてわかりきったことは置いておいて、単純にわたしはこの言葉が好きじゃありません。この言葉のシチュエーションとしては、わたしが誰かに仕事を依頼して「やったことがないからできません」と言われるイメージです。もう、、、想像しただけで切ないです!
「こちとらそれはわかったうえで言っとるんじゃ~~~!」って心の中で叫んでしまいます。
何も考えずに丸投げしてくる先輩方は多いですが、少なくともわたしはちゃんと考えて、やったことがない仕事をまわしています。だって、やったことある仕事ばかりだと退屈しませんか?毎日同じでつまらないって思いませんか?先輩としてはいろいろ考えて、気を遣って、やろうとしている人もいるのです。だから「やったことがないからできません(やりません)」って一刀両断しないでください。涙
ネガティブな感情がわくのはわかります。わたしだって同じ気持ちになります。でもそれは、わからないことがストレスになっているだけなので、わからないことを減らしていけばいいのです。そういうネガティブな感情やストレスをちょっと受け止めて、少し考える時間をとってみませんか?未経験の業務に対する動き方、わたし案をお伝えしますので、ちょっと聞いてみてもらえると嬉しいです。
まずは冷静に受け止める
最初に大切なのは、自分の気持ちに正直になること。ネガティブな感情があったらノートにメモして残してください。ポイントは気持ちを偽らず吐き出すこと。「こういう風に思うべきではない」と考えてしまって、本音がわからなくなっている方、本当に多いです。誰かに見せるものではないので、自由に書いてください。気持ちを書きなぐって見返してみると、案外それだけで冷静になれたり、気持ちがスッキリしたりします。
もし、この時点で「やっぱりできない」と判断するなら、それも全然OKです。でも、その時は「経験がないから」ではなく、「〇〇の理由で難しい」という具体的な説明ができるはずです。こちらの方が依頼者も次の手を考えやすいですよね。
ゴール(目的)を正しく理解する
さて、気持ちが落ち着いたら、この業務の「ゴール」をはっきりさせましょう。
【依頼者に確認するポイント】
- この仕事は何のためにするのか?
- いつまでに、どんな成果が必要か?
- この業務が上手くいかないと、誰にどんな影響が出るのか?
特に大切なのは、依頼者と「期待値」を合わせること。「完璧な成果物を求められている」と思い込んでがんばりすぎたり、逆に「とりあえず形になればいいかな」と甘く考えすぎたり…よくある話です。
必要なスキル・知識の棚卸しをする
そして、この業務で必要なスキル・知識を軸に、自分の「できること」と「不安なこと」を整理しましょう。できないことは、どうすればいいか、まずは自分の頭で考えて整理してみます。例えばこんなイメージです。
必要なスキル・知識 | 現状 | どうする? |
---|---|---|
データ集計 | できる | Excelでできる |
データ分析 | できると思うが不安 | 本やネットで調べながらやる |
PowerPointにまとめる | できる | 分析ができれば問題なし |
部長に報告する | 不明(やったことない) | 先輩に相談する |
こうやって見える化すると、最初に話を聞いたときより「できること」が多かったり、逆に「これは勉強が必要だな」とはっきりわかったりします。今後の方向性が言葉にできると少し安心度が増しませんか?
具体的な計画を立てて実施する
大きな業務は小さな作業に分解すると取り組みやすくなります。前項でまとめた情報で、いつ・なにを・どうするという計画を立てて、それにそって実施していきます。
計画づくりのコツ:
- やることリストを作る(細かく具体的に!)
- 期限から逆算してスケジュールを組む
- 「やらないこと」も決める(これ、意外と大事!)
- 必要な資料や相談相手をリストアップする
リスクを想定し対策を考える
「うまくいかないかも…」という不安は誰にでもあります。だからこそ、「こんなことが起こったらうまくいかないかも」もリストアップし、前もって対策を考えておくと安心です。
よくある不安(リスク)の例:
- 会議が延期になって期日に間に合わない
- 決裁者が不在で物事が進まない
- 資料作成に時間がかかりすぎて間に合わない
わたしは、会議の延期が多く発生するプロジェクトにいたことがあります。そのため、会議候補日を予め2、3個見つけておいて枠を確保しておいたり、そもそもの期日は余裕を持たせるようにしていました。何より「会議が延期になるかも」とあらかじめ想定しているだけで、万が一その事態が起こっても「やっぱりね。想定内です!」と冷静に対処できました。
周囲のサポートを活用する
とにかく一人で抱え込まないことが大切です!自分だけで解決できないことは、依頼者はもちろん、先輩や同僚に相談するのがおすすめです。相談のポイントは「どこまでわかっていて、何に困っているか」を伝えること。例えばこんなイメージです。
ゴール:新宿から東京に行く
わかっていること:時間とコストを考慮して、電車を使うのがベスト
困っていること:電車の乗り方がわからない or どの電車を使うべきか判断できない or 乗っている間にトラブルが起こった などなど
いきなり「どうしよう…」と相談されても相手が困ってしまうので、ノートに書きだしてまとめてから相談に行ってくださいね。
小さな成功体験を重ねる
業務終了後、まずは未経験業務に向き合った自分をしっかり褒めてあげてください!そして、最初に書いた自分の気持ちを見返して、自分の成長を実感してください。
「終わってみたら簡単だった」かもしれません。もしかしたら「やっぱり無理だった」かもしれません。でも、「やったことがないからできません」とはもう言わなくなっているのではないでしょうか?今は「〇〇の理由でできなかった」という具体的な結論がありませんか?
できなかった理由が見つかることに意味があります。やる前にはわからなかったモヤモヤが、終わったらわかるようになった、それだけでも大きな成長です。次にやるときや、誰か他の方がやるときに活かせば良いのです。あなたを正しく評価できるのはあなただけです。
未経験の仕事は誰でも最初は不安なもの。でも、しっかり準備をして、一歩ずつ進んでいけば大丈夫。
まずは上記の考え方を癖にすることが最重要です。続けていけば必然的に結果がついてきます。嘘だと思うならやってみてください。ただし、一回では結果が出ないのでしばらく続けてくださいね。もし結果が出なければ「お問い合わせ」からご連絡ください。