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【IT業界への第一歩】客先常駐(SES)の商流(取引の流れ)を賢く活用する

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【IT業界への第一歩】客先常駐(SES)の商流(取引の流れ)を賢く活用する

このブログでも何度か登場していますが、皆さんは「商流」という言葉を知っていますか?IT業界では、開発案件が元請け会社から次々と委託されていく仕組みがあり、この委託の連鎖のことを「商流」と呼びます。

たとえば、大手企業(元請け)→中規模IT企業→小規模IT企業という流れで仕事が回ってくるイメージです。この商流が「浅い」「深い」という表現は、元請けからどのくらい離れているかを表しています。

未経験者の方へのアドバイス

理想としては、商流の浅い(元請けに近い)会社に入社できれば最高ですが、現実には難しいことが多いです。そこでおすすめしたいのが、以下のステップアップ戦略です。

1. 最初の一歩として商流が深い会社を選ぶ

未経験者の採用に積極的な会社を選びます。入社のハードルが比較的低いため、基本的な実務経験を積むことを目的として入社します。

入社して実務経験を積むことが目的であるため、あまりこだわりすぎず、入社できる会社を選びましょう。最低1年は続けたいため、それがクリアできそうなイメージがもてる会社がおすすめです。

例えば、「資格取得したらお祝い金が出る」という会社であれば、「在籍中に取れるだけ取ってやる!」という気持ちにつながります。このようなインセンティブがあると、期間限定でがんばる気持ちがわいてきませんか?

メリット:
   - 責任が重くなく、基礎から学べる
   - チームの一メンバーとして実務経験を積める
デメリット:
   - 給与が比較的低め
   - 業務内容が単調になりがち

2. 働きながら現実を理解し、スキルアップに努める

転職前にはわからなかった”IT業界のリアル”を実感してください。その中であなたの興味・関心がさらに明確になります。マネジメント系を伸ばしていきたいのか、プログラミングに興味が沸いているのか、一緒に働いている人の中でどんな人を「すごい」と思ったのか、など、リアルな場だからこそわかることが増えていきます。

そして方向性を改めて定めてスキルアップに努めます。「自分にはこれが足りないな」と実感してからの勉強の方が身に入ります。義務教育はやらされている感覚があったと思いますが、自分の意志で勉強を始めるとちょっと違うと思いませんか?実はわたしがそうで、学生時代は正直まったく勉強せず、ただ暗記してテストを乗り越えていました。でも、社会に出てからは、知らないことを知ることや、できなかったことができるようになる勉強が好きになりました。

本の中だけでは実感がわかなかった言葉も、リアルな現実と比較することで、実感を持って理解できます。その積み重ねがあなたの筋肉になっていきます。実務経験のかたわらでスキルアップに努めることが、今後のステップに大きな差を生みます。

3. 次のステップに向けて

  • 最低1年は少し我慢して基礎経験を積む
  • その間にIT業界の仕組みや開発の流れを学ぶ
  • スキルが付いてきたら、商流が浅い会社への転職を検討

大切なのは、この最初の会社を一ステップとして意識的に活用することです。IT業界に入ることそのもがゴールではありません。あくまでも通過点です。「より良い条件」「よりやりがいのある仕事」「より自分の興味に合った分野」など、それぞれの目標に向かうための第一歩として位置づけます。

ただし、商流が深い会社での仕事に慣れすぎて現状に満足してしまうと、成長が止まってしまいます。常に新しいことを学ぼうという意欲を持ち続けることが、IT業界でのキャリアアップには欠かせません。

つまり、新しいことを学んで変わっていく気持ちがない人にはおすすめできません。

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